医療は日々進歩を遂げています。
長年、歯科医をしているから技術がすばらしいということは一概には言えません。
新しい情報、技術、知識を得るために学会や研修会への参加をしているといったことも良い矯正歯科医を探すポイントの一つとなるでしょう。
矯正歯科治療は治療期間が長いために担当医との相性はとても重要になってきます。
たとえ技術・経験がすばらしくても相性の悪い担当医とでは治療が苦痛になります。
相性のよい歯科医を探すためにもいくつかの歯科医院に足を運ばれることをお勧め致します。
判断基準としては以下の点も重要になってきます。
・矯正歯科の専門医院である。
・日本矯正歯科学会の認定医以上の資格の有無
・更生・育成医療機関の指定の有無
・医院の情報開示に対する姿勢
・カウンセリング時の医師の姿勢
・歯科医の技術研鑽状況
・費用に対してわかりやすい説明があるか
1.日本矯正歯科学会の認定医以上の資格の有無
矯正はやはり歯科治療の中でも特別な治療になります。日本矯正歯科学会の資格(認定医・指導医)のある歯科医院をお勧め致します。
日本矯正歯科学会の認定医−認定医の資格は、引き続き5年以上日本矯正歯科学会の会員で、学会指定研修機関(歯科矯正学講座を有する大学の附属病院矯正歯科及び学会が認めたその他の機関)における所定の修練を含めて5年以上にわたり相当の矯正歯科臨床経験を有し、学会の認めた刊行物に矯正歯科臨床に関連する報告を発表し、認定医審査に合格し、登録した者が認定医として認められております。
認定医は5年ごとに認定の更新が必要で、認定期間の5年以内に所定の研修ポイントを獲得の上、学会の認めた刊行物又は学術集会において矯正歯科臨床に直接関係する報告を行うことが必要とされています。
ただし、第3回目の更新からは所定の研修ポイントのみで更新が認められ、満65歳を過ぎた者は認定の更新を必要とせず、終身認定医となります。
日本矯正歯科学会の指導医−12年以上の日本矯正歯科学会の学会会員であり、12年以上矯正歯科診療に専従している認定医である。研修機関において,矯正歯科臨床に関し3年以上の教育歴及び相当の研究業績を有する者。
※「日本矯正歯科学会」オフィシャルサイトからの引用。
2.医院の情報開示に対する姿勢
矯正治療のみに関わらず、医院の情報開示に対する姿勢は重要になります。
カルテの開示や、検査資料等の提供など、医院によって方針が異なるので、あらかじめ相談してみた上で、比較検討することをお勧め致します。
3.カウンセリング
患者さんとのカウンセリングはとても重要な事です。患者さんの話をよく聞き、それに伴ったいくつかの治療方針を明確に提示し、さらにそれらの長所や短所もしっかりと説明してくれ、最終的には患者さん側が判断をして選択できるという方法をとっている医院をおすすめ致します。患者さんの意思も聞かずに、一方的に治療方針を判断してしまうような医院はお勧め出来ません。
4.費用に対してわかりやすい説明があるか
矯正治療はどうしても費用がかかってしまうものですが、患者さんの視点で考え、きちんとした費用の説明をしてくれる医院を選ぶのがポイントです。また治療費が治療費が高いからといって、治療技術に差はないと言っていいでしょう。 |